アウフタクトとは

Auftakt 【ドイツ語】

楽曲が強拍以外の拍、つまり弱拍から始まる場合に最初の小節線の前に現れる冒頭の一個あるいは数個の音のこと。上拍。アウフタクトでの開始を弱起という。

 

Auftaktとは、音楽の専門用語で、1拍目より前の音のこと。

たとえば童謡「森のくまさん」の歌い出し

♪ある~ひ もりのなか くまさんに であ~った の、 ♪ある~ の部分がアウフタクトです。

音楽が流れ始める前の部分。きっかけ。

私たちAuftaktが神戸の小学生の音楽人生のきっかけとなるように。ここから音楽が流れ始めるように。

そんな想いを込めて、団体名を「Auftakt」と名付けました。

 

神戸は、都会で、教育熱心で、文化的な街です。

全国的に見ても子ども人口が多く、全校生徒1000人以上のマンモス小学校が何校もあります。

楽器を習おうと思えば、楽器屋さんで楽器を買い、音楽教室へ習いに行くことができます。

 

しかし、小学生が吹奏楽を経験できるところはありません。※

私たちAuftaktは、習い事ではありません。

音楽スキル、楽器の習得が一番の目的ではなく、あくまで「集団音楽を楽しむこと」が目的です。

みんなで一つの音楽を作るために、練習し、合奏していく中で、

協調性・思いやり・自己表現の仕方・忍耐力が育ちます。

練習したことが上手くできたとき、人に聴いてもらって拍手をもらったとき、

こどもたちの中に達成感・自己肯定感が育ちます。

Auftaktは、神戸のこどもたちが 集団音楽を通じて豊かな社会性を育み、

かけがえのない仲間とともに「生きるチカラ」を自然と身に着けられる場を作ろうとしています。

 

音楽を楽しむことは、特別な人だけに与えられたものではありません。

どんな子も仲間になれるよう、楽器を寄付や無償借用で用意し、

参加費も運営に必要な最低限の金額としています。

スタッフは、プロ、音楽大学(卒業)生、大学オケや社会人バンドで活躍する音楽教育に興味のある学生、

小学校の先生、こどものいるパパ・ママなどで、代表も含め全員がボランティアです。

ありがたいことに、体験会を重ねるごとに参加者もスタッフも増え続けています。

 

2016年2月、NPO法人化しました。

これは、法人化することで、いつか代表やスタッフが替わったとしても、

組織が残っていれば同じ理念で活動が続けていけると考えたからです。

新しい文化が地域に根付くには、とても時間がかかります。

10年、20年後には、神戸の小学生も吹奏楽ができる環境が当たり前になっていますように。

 

※2016年12月現在、神戸市内に小学校単位での音楽隊、音楽クラブといった金管バンドが3,4つ、民間に金管バンドが1つあります。木管楽器・金管楽器・打楽器がそろった吹奏楽は一つもないようです。ちなみに兵庫県下では小学生バンド(吹奏楽団)は珍しくありません。全国にはたくさん存在し、日本の小学生のレベルの高さは世界からも注目されています。